ボディメイクとは?
魅力的なカラダをつくるためのエクササイズ
昨今、ボディメイクという言葉が広く使われるようになりました。
フィットネス業界をはじめ、整体やエステの広告、サプリメントの販売に至るまで多くの場所で目にすることができます。
通常の使われ方としては、運動、食事制限、何かしらの施術を行うことで、女性、男性を問わずスタイリッシュな体づくりを目指すことを指す場合が多いようです。
またボディメイクコンテストというように一種の競技のような捉え方もあります。
しかし明確な定義がないため、イメージだけが一人歩きしている感もあり、全体像が見えにくくなっているのも事実です。
このページでは「一般的に見て魅力的なカラダをつくる」という視点からボディメイクについてお話しさせて頂きます。
運動面から考えてみますと、通常トレーニングとは、何かしら特別な目的のために行うのが主流です。
とある競技で勝つため、その競技に特化した専用の肉体をつくる、そういったイメージです。
しかしここ数年、美や健康に意識的な女性を中心に、生活を向上させる、自分をより輝かせる、といった目的でトレーニングを行う人が急速に増えてきました。
体力や外見力を高めることで、人生をより有意義に、快適にしようとするためのエクササイズ。
そういった種類のトレーニングをボディメイクと考えていいのではないでしょうか。
一般的に女性がなりたい体型とその方法
競技用トレーニングと女性向けエクササイズの違い
前述の通り、競技者が勝つために行うトレーニングと、一般の方がキレイになるために行うボディメイクトレーニングでは、目的が違います。
目的が違う以上、方法も当然違うものになります。
もちろん運動をする、体力を上げる、努力するという点では同じなので、共通しているところもありますが、基本的に別物と考えたほうがわかりやすいです。
特に気をつけなければいけないのは、筋肉の量とつき方です。
競技者はその競技における一定の動きを強いレベルで繰り返しますので、その競技に必要な部分の筋肉が特に発達します。
ソフトボールの選手でしたら肩、サッカー選手でしたら脚、ボディビルディングでしたら全身のアウターマッスルという感じです。
これに対してボディメイクトレーニングの場合は、「人間本来の生まれたままの機能、バランスを、まんべんなく保ったまま全身を磨く」というビジョンが必要です。
特に日本人女性の美意識は、細い、かわいい、上品、キレイといった要素ですので、筋肉、特に大きな筋肉が発達しているように見えることを望む女性は少ないと思います。
それには一部の筋肉や機能が突出しないように、体の内側や中心に比重を置いた全身性の向上を考えたトレーニングをすることが大切です。
女性がキレイになるエクササイズプログラムは?
しかし競技者の中でもハードに練習すればするだけキレイになっていくと言える人達もいます。それはダンサーやフィギュアスケートといった美を競う競技者です。
そういった競技、動作の特徴は、先ほどの、「人間本来の生まれたままの機能、バランスを、まんべんなく保ったまま全身を磨く」ことで向上するということです。
具体的には、
- 体をひねる動作をはじめ曲線的な動きが多い
- つま先立ちなど不安定な状態で体を支えることが多い
- 自分の体を移動させる、重心の移動が多い
- まず表面の筋肉を脱力して体を芯をから使う、よって体幹部が極めて強い。
ことが挙げられます。
全身には大小さまざまな筋肉があり、それぞれが役割を持っています。
それらの筋肉を偏りなくまんべんなく使うと、自然と上記のような動作になります。
実際にダンスやフィギュアスケートを行うには、それ専用の総合的な競技スキルを取得しなければなりませんが、
その競技がもたらす動きの原理をトレーニングすれば、実技をしなくてもキレイになる効果を得ることができるというわけです。
具体的にどのような運動を行うと良いかより知りたい方は、当サイトボディメイクに用いるトレーニングの種類と効果のページをご覧下さいませ。
スタイルが崩れる要因
カラダのバランスを崩す蓄積
その時期は過食気味で、大人になってから意識的にダイエットに取り組んだ、というような方の場合は違いますが、
通常、大抵の人の場合は、10代の半ばから20歳ぐらいまでが、人生の中でいちばんスタイルが良いというケースが多いと思います。
それには代謝やストレスほか、さまざまな要因がありますが、最も大きな理由は2つの蓄積にあります。
一つは、トランス脂肪酸、人工添加物、動物性脂肪、など体内で代謝しにくい物質の残留蓄積及び余剰脂肪。
もう一つは、家事、デスクワークに代表される日常という偏った運動の蓄積です。
少しイメージしにくいかもしれませんが、この地球上の重力の中で生活している以上、一般に運動、スポーツといわれている事は何もしないとしても、人は誰でも毎日筋肉を使ってかなりの運動をしています。
(肩こり腰痛のページ、重力のはなし参照)
O脚、猫背、反り腰に代表されるカラダの歪み、プロポーションの崩れは、日常という運動の積み重ねにおいて、一部の筋肉が強く機能し過ぎ、一部の筋肉が使われなさ過ぎ、の組み合わせによって生じます。
多くの人が10代の半ばから20歳ぐらいまでが、いちばんスタイルが良いのは、適切な量に筋肉が発達し、家庭での食事や学校での体育や行事など良い環境要素があり、
生まれ持った人間本来の正しい運動機能がバランスよく機能しているため、その時期は崩れの要因となる上記2つの蓄積がまだ少ないからだと考えられます。
女性向けボディメイクでは、このバランスの崩れを本来の生まれたままの状態、良好な機能に戻しながら、バランスよく適度な筋肉をつけていくことが大切です。
運動と食事を変えなければ本当の効果は得られない
上記のように、スタイル、ボディラインを形成する最も大きな要因は、運動と食事にあります。
特別な状況でない限り、10代の頃から整体やエステに通い、サプリメントを愛飲する人は少ないでしょう。
優先重要度を運動と食事に位置づけた上で、その他をうまく複合してみるのもいいと思います。
原因がわかればおのずと解決法も見えてきます。
余剰脂肪をはじめとする体内の不要物をなくす食事と、偏りをなくしてバランスの良い機能をカラダに取り戻せば、年齢に関係なく人間本来の持つ美しさ、一般的なキレイを手に入れることができるでしょう。
※このページはボディメイクにおけるトレーニング・運動面について書かれています。
食事面につきましては、当サイト健やかにキレイに生きるための食事と生活習慣アドバイスのページをご覧下さいませ。
女性向けエクササイズ三つのコツ -運動連鎖、体軸、筋バランス-
キレイになるカラダの使い方|正しい運動の伝わり方を身につける
樹木は大地に根ざして空に向かって生成します。池に石を投げると落ちたところを中心にして波紋が広がります。
これは誰もが知る永遠不滅の現象であり、疑いようのない事実です。
同じように運動にも、下から上へ(上から下へ)、中心から外側へと伝わる自然の流れが存在します。
それを運動連鎖(キネティックチェーン)といいます。
この自然な流れはもともと生まれたときから私達に備わったものですが、デスクワークをはじめとした特定の日常動作から、本来とは違う個人個人のクセがついた状態に変化し、運動の伝わり方に途切れや偏りが生じています。
そのことが肩こり腰痛、O脚、反り腰といったカラダの歪み、プロポーションの崩れの要因となっています。
カラダは毎日一生乗り続ける車のようなものです。
キレイで快適なカラダを手にするには、まずこの正しい体の使い方を覚えることが大切です。
美しいボディラインの源|体軸の必要性
解剖学に正中線という言葉があります。
左右対称の、前面、背面の中央を縦にまっすぐ通る線。
胴体を筒と考えて、その中心を地面から頭の先まで線が貫いているとイメージして頂けるといいかと思います。
昨今、運動パフォーマンス向上のみならず、美容面においても、「体に軸をつくる」という認識が広がっています。
運動における体軸は、解剖学的など真ん中とは若干ニュアンスが異なりますが、体の中心に運動の基本を置き、体の中心から動く習慣をつけることは、美しさ、しなやかさを生み出すうえでも極めて重要です。
もともと体軸とは抽象的な概念です。
骨や筋肉などのように目に見えて存在するものでなく、感覚でつくり使うものです。
運動をする際はもちろん、日常生活においても、ただむやみにがんばるだけではなく、体軸を感じ、自分自身の体への感覚を養うことが美しいボディラインへの王道です。
カラダデザインを形成するもの|調和と均整の取れた筋バランス
人体には約200の骨と約600の筋肉があると言われています。
そのうち自分の意志で動かせる筋肉(骨格筋といいます)は400種類以上あると言われています。
主に運動において機能し、直接ボディデザインの形成に関係する筋肉だけでも80~100種類はあると考えられます。
体育系の専門学校で頻繁に講義で使われる参考書「身体運動の機能解剖」(医道の日本社)では、インナー/アウターマッスル合わせて83種類
の筋肉が掲載されています。
一般に美しいと感じられるボディラインには、「キレイを形づくる筋バランス」が存在します。
このバランスはとても複雑なもので、同一機能バランス、拮抗機能バランス、左右バランス、上下バランス、インナー/アウターバランスなどがあり、筋肉がつきすぎても足りなくても実現できません。
また人によってバランスのとり方、崩れ方が違っています。
傾向として、現代社会の日常生活においては、腕、脚、首、肩の一部だけが偏って使われることが多いため、運動と美容において最も重要ともいえる体の中心部や、手のひら膝下の末端部位の筋肉群が衰えていくのが実情です。
キレイを形成する筋バランスを具体的に知り、足りない筋肉を鍛えて補い、発達し過ぎている筋肉をゆるめて減らすことで、人それぞれによって違うバランスの崩れを修正することが必要です。
ボディメイクとは?単なる筋トレにならないために
以上に挙げた三つの項目、運動連鎖、体軸、筋バランスは、言うなれば運動と美容の秘訣のようなものです。
この三つは密接な相互関係にあります。
例えば、しっかりとした体軸が身につけば、自然と筋バランスは良化し、正しい運動連鎖も起きやすくなります。
筋バランスが崩れていると、いくら意識しても体軸は感じられず、良好な運動連鎖も起き得ません。
このように、どれかがよくなればどれかもよくなる。逆に悪ければ悪くなるというふうにお互いが関連し合っています。
先述しましたダンサーやフィギュアスケートの選手、美しさの世界で天才とも言えるトップモデルは、例外なく優れた運動連鎖と体軸を備え、先に挙げた「キレイを形づくる筋バランス」を持っています。
もしあなたのまわりに、大した運動もダイエットもせず美しいボディラインを維持できている人がいたら、
その人は無意識のうちに上記三つの要素が高いレベルで機能しています。
ボディメイク本来の目的に向かって
ボディラインの美しさと身体パフォーマンスの向上を追求していくと、やがてこの上記三つに辿り着きます。
そして本物のボディメイクトレーニングとは、この三つのコツを強化、調整することに他なりません。
残念な事ですが、現代社会の日常においては、カラダの機能とデザインは日々低下せざるを得ません。
その低下を防いだり、今より良いものにするためには、適切な運動が最も有効ですが、機能や筋肉のバランスが崩れたまま、運動やトレーニングといった現在より強い刺激を体に入れることは、逆に体を傷つけてしまうことにもなりかねません。
またキレイになるバランスを知らないで、むやみに大きな筋肉をつけるトレーニングを行うことは、ボディメイク本来の目的とは違う、単なる筋トレになってしまいます。
女性の美しさ、プロポーションラインは繊細で複雑なさまざまな要素から成り立っています。
キレイと元気を実現させるためには、その人それぞれによって違う状況に対して、どこの筋肉をどのように鍛えるべきかという物理的、美的なバランス感覚が必要です。
「〇〇式」や「〇〇トレーニング」といった一つの方法論で全体を改善するのは難しいと思いますが、キレイになるにも健康になるのにも確かな道すじはあります。
先に挙げた三つのポイント、運動連鎖、体軸、筋バランスの強化と調整を念頭に運動していけば、
必ず目標とするボディメイクを行うことができるでしょう。
※TRUEBODYMAKESでは運動とキレイの本質を考えてトレーニングすることで結果を出しています。
本質というとどうしても簡単にはいかない部分もありますが、
長年の指導経験と実績から、難しいことをわかりやすく伝える技術を磨いています。
運動が苦手、子供の頃からスタイルに自信がない、そんな方にも親切丁寧に対応させて頂きます。