みなさま、こんにちは！
TRUE BODYMAKESパーソナルトレーナーの窪田です。
早いもので今年も最後の1日となりました。
2020年は予想外の大変な年となりましたが、得るものも多かったように思います。
ご存知のように4月に緊急事態宣言が出されジムは閉鎖、その後2ヶ月間は仕事ができなくなるという状況に陥りました。
クライアントさんたちとしばらくお別れの挨拶をした後、閑散とした渋谷の街を歩く日が続いたときは、久しぶりに心が沈みました。
この仕事が好きなんだと改めて実感した瞬間です。
しかしどんなときも悪いことばかりではありません。
その後始めたオンラインレッスンや出張トレーニングでは新たな発見や、出会いに巡りあうこともできました。
オンラインパーソナルトレーニングの利点
フリーウェイトラックから各種マシン、フリーモーションに代表されるケーブル系やボール系小道具アイテムをはじめ、
ストレッチエリアや自重アジリティ系トレーニングができる人工芝まであるゴールドジムの設備は、パーソナルトレーニングを行う上で最高の環境と言っていいでしょう。
それに対してオンラインレッスンでは使えるマシンはゼロ、高負荷はかけられない、
側にいてこそできるノリの良さというか運動神経伝達物質の盛り上げも難しい（と思い込んでいました）
この都落ち感（笑）正直なところウェブカメラやアプリケーションのセッティングをしていても、モチベーションは全く上がりませんでした。
ところが、はじめ友人にテスト受講してもらったのですが、やってみると思いのほか面白い。
動きをじっくりと近くで見てアドバイスできるので、より細かく本質的な部分に踏み込める手応えを感じるのです。
何回かテストを終えた後、説明用のボードを用意しました。画面がzoom焼けで赤いのはお許しを。
それまでジムでは窪田の絵心なしの図で説明していたことを、より正確に具体的に伝えることができる。
そう思うといつものわくわく感が戻り始めてきました。
実際にクライアントさんとのセッションが始まる頃には、この限られた状況下でどれだけ喜んで頂き、結果を出せるかという今までとは違ったやり甲斐を見いだすことができました。
回を重ねるごとにオンラインだからこそできるトレーニングや多くの利点が見つかりました。
後日追加。写真がよくないとクライアントさんからつっこまれたのでもう一枚。あまり変わりませんが。
足裏からの連動や足関節の調整、この後お話する口腔、咽頭や顔の筋肉群の機能はボディメイク、トレーニングにおいてとても大切です。
が、それらを直接鍛えるマシンやメソッドは（一般的に普通に知られている範囲では）存在しません。
もともと僕のパーソナルトレーニングの開始前半は、クライアントさんのカラダバランス調整からでした。
毎回心身の調子をお伺いした上で、それに合わせたストレッチや機能を整える自重運動をしてから、ウェイトトレーニングを始めとする高強度トレーニングに進んでいきます。
その前半部分がそのままオンラインレッスンの主となるわけですが、何の道具も使わないカラダそのものへのアプローチこそパーソナルトレーニングの真髄だと今は確信しています。
テレワークとそれに伴う運動不足からくる身体機能の乱れには、カラダ全体の細かい部分調整と連動が何よりも必要となります。
例えばこちらは説明用ボードの一枚です。
かねてより顔の表情良化や呼吸機能の安定には、表情筋群のアウターマッスルの調整だけではなく、口腔や咽頭と体幹部腹圧の連動が大切だとはわかっていつつも、なかなかジムではできない部分もありましたが、この度レッスンとしてお伝えすることができました。
おかげさまでご好評を頂いております。
もちろん対面パーソナルには及びませんが、心配していたコミュニケーション面もほとんど問題なかったです。
離れていても通じ合える、やはり運動の力は偉大でした。
また自重だけでも高負荷をかける方法の理解も深まりました。アプリケーションを提供してくれる企業に対する感謝も忘れてはいけないですね。
出張パーソナルトレーニングの面白さ
ジムには行けないけどパーソナルトレーニングは直接受けたいというご要望には、ご自宅や、お住まいのマンションに併設されているジム、ご自宅近くの公園などに伺いました。
以前から近場限定で少しだけ実施してはいましたが、スケジュールの関係もありほとんどご依頼に応えられていない状態でした。
今年は大体のご要望に沿えることができました。
移動は愛車のビッグスクーターマグザム250ccです。
お伺いした先ごとにトレーニング環境が違うのですが、そこにある設備や器具を応用して、その場でプログラムを組み立てるのはまさにキャリアの見せどころ。
パーソナルトレーニングなれどマスクは必須、ディスタンスケア。これもまたひとつの新しい経験です。
おかげさまでオンラインレッスンではさまざまな進化がありましたので、何もないお部屋でも納得のいくトレーニングをご提供することができました。
ボードをカード化してお伝えすることで、新鮮な気持ちでレッスンに臨めました。
詳しくは言えないのですが、自営業の方がお仕事で使っているちょっと変わった空間でとか、トレーニングをするにしては豪華すぎる場所でとかいつもと違う経験もさせて頂きまして、本当に変化に富んだ一年となりました。
お茶でよい年に
現在はゴールドジムでのセッションとオンラインレッスン、出張パーソナルトレーニングを並行して承っています。
ビジネス的観点から見れば、フィットネス業界にとってまだまだ難しい時期にあると言えるのかもしれません。
弊社でも4月以降ずっとお休みされているクライアントさんもいらっしゃいますし、全体的な売り上げ減は避けられない状況です。
しかしその一方でこの機会にパーソナルトレーニングを始めてくれたお客様や、お休み→再開して改めて運動のよさを痛感したと言ってくださった方もいます。
当初はどうなるのかと心配したこともありましたが、今はこの経験が繋がる未来を感じています。
社会的にもコロナに関連する問題が長引くにつれ、人が本来持つ運動の必要性や免疫を高める要素、予防効果など、フィットネスのポジティブな側面の認識が広がっていくのではないでしょうか。
そういったわけで近年で一番と言っていいほど自分自身を振り返ることができ、技術的にも内面的にもいい意味で変革を感じた年でした。
うがい手洗いマスクのおかげか、体調は申し訳ないくらいよい一年で、医者にかからない連続年数を6年に伸ばした年でもありました。（歯科は除く）
そして何よりもご愛顧頂いているクライアントみなさまへのありがたさを痛切に感じました。
改めまして心より感謝しています。
最後にクライアントさんからおすすめ頂いたお茶と、偶然見つけた記事をご紹介して今年の締めくくりとさせて頂きます。
本年も大変お世話になり、ありがとうございました。来年もよろしくお願い致します。
2020年12月31日 TRUEBODYMAKESパーソナルトレーナー 窪田志尚
